プティパ通信 2020年8月号

確実に成長するためには
後戻りも必要

「がんばればできること」をさせてみて、それができた時の達成感を味わうことで子どもは大きく成長していきます。
大切なのは「まだできない」ことがわかった時です。
例えば「大きい順に並べる」という課題に取り組んでいる時、3つを並べることは問題なくできた。次に5つをやってみたら、悩みながらもうまく並べられた。
ところが8つがうまく並べられない。ということがあります。横で見ていると、5つまではできるから8つもできるはずと思ってしまいがちですが、今はできないのです。
こんな時は無理に並べさせるのではなく、5つをもう一度並べてみることが大事です。前の段階がよりしっかりできることで次の段階に進んでいけるのです。発達段階は順調に前に進むだけではありません。
時には後戻りすることもあるでしょう。しかし一見後退しているように見えても、子どもは確実にステップを踏んで成長するものです。
その力を信じて穏やかに見守りましょう。

次回授業は
阪急伊丹駅前キャンパス:8月27日(木)
新伊丹キャンパス:9月3日(木)
お友達やお知り合いをお誘いください!

プティパ通信 2020年7月号

視点を変える

幼児は生活の中でたくさんの言葉を覚えていきます。
さまざまな体験をすることや、家族や友達などいろんな人たちと接することでより多くの言葉を獲得します。
しかし、子どもは一つのものの見方にとらわれる傾向があるため、視点を変えた表現を充分に理解することができないことも多いのです。
たとえば、かずを比べる時「どちらがいくつ多い」はわかっても、「どちらがいくつ少ない?」と聞かれるとわからなくなってしまうことがあります。ふだん多い方に着目していることが多いため、視点を変えるとわからなくなるのです。
そこで生活の中でよく使う「足りない」という言葉を使って、「いくつ足りない?」と聞くと、子どもは少ない方に意識が向いていきます。
このように普段あまり使わない表現も、できるだけ生活の中で使っている言葉に置き換えて、いろんな表現ができるようにしていくことも大切です。

次回授業は
阪急伊丹駅前キャンパス:8月27日(木)
新伊丹キャンパス:9月3日(木)
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わかば通信 2018年1月号

3歳までは本能磨きに集中しましょう

3歳までは脳の神経回路が発達していないので、
無理な学習は脳への負担となってしまいがちです。
さらにお母さんに厳しく叱られたりすれば、自己保存の本能が働いて
学習そのものを嫌いになってしまいます。
脳神経細胞が持つ本能は「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つです。
人間の脳は「生きたい」「知りたい」という本能から科学を生み出し
「知りたい」「仲間になりたい」という本能から文化を生み出し、
「生きたい」「仲間になりたい」という本能から宗教を生み出しました。
3歳までの子どもの脳にももちろん生まれながらにしてこの本能があります。
これらの本能から「競争したがる」「真似をしたがる、やりたがる」
「お母さんや兄弟など身近な人と仲間になりたがる」という特徴を示します。
「走ろう!」と声をかけてもぐずぐずしているとき「あそこまで競争しよう!」というと
やる気を出して走ったりします。また過剰な知識の詰め込みは嫌がりますが、
「ちょっとだけ新しいことを覚える」のは喜ぶものです。
本能を鍛えるために「〇〇したがる」という特徴を上手に活かして、
お母さんが仲間になりながら、一緒に「競争」や「ちょっとだけ知る」という体験を
積ませましょう。そして子どもが嬉しくなるように
気持ちを込めて会話をして、たくさんほめてあげることが大切です。

次回授業は2月13日(火)
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わかば通信 2017年12月号

0歳から3歳が成長の黄金期

人の能力や性格は、遺伝や血統によって決まるのか、
それとも生まれた後の教育で決まるのかがよく論じられてきました。
今まではこれと言った結論は出ず曖昧なままでした。
しかし近年になって、大脳生理学や遺伝学の研究が進み、
これまで遺伝的な要素が強いとされてきた人間の能力や性格が、
実は0歳から3歳ぐらいまでの幼児期に
大きく形成されることが明らかになってきました。
つまり生まれつきの天才や劣等生などは存在しないのです。
生まれてから3歳くらいまでの間に、人間の能力や性格は
ほとんど決まってしまうのです。
ですから、この時期の親の関わり方が非常に大切なのです。
環境を整え、たくさんの言葉をかけ会話をし、スキンシップをして
大きな愛情で育んでください。

次回授業は1月9日(火)
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わかば通信 2017年11月号

我が子を他人と比べない

親が我が子を見る時、他の子どもを見るより厳しくなりがちです。
我が子のいいところよりも、悪いところが目につき気になってしまうのは
「我が子にもっとよくなってほしい」という親心の表れです。
幼児期は生まれ月によって成長に驚くほどの差があります。
でもほぼ同じ時期に生まれているのに
「あの子はできるのに、自分の子はまだできない」ということも
ごく当たり前にあることなのです。
ところが親としては、それは「我が子が劣っている」という
証拠のように思えて、不安でいっぱいになってしまいます。
言うまでもありませんが、子どもの発達には個人差があります。
歩き始めるのが早い子がいるように、文字に興味を持ち、
読み書きができるのが早い子どももいます。
しかし読み書きや数を覚えるのが早かったことが
将来「頭のいい子」に育つことを保証しているわけではありません。
その子なりの時期が来れば、子どもは必ず身につけていきます。
他人に基準を求めるのではなく、その子自身の育ちぶりを基準にし
比べることなく成長を見守っていきたいものです。

次回授業は12月12日(火)
お友達やお知り合いをお誘いください!

わかば通信 2017年10月号

子どもを「本好き」にするには

本は新しいアイデアを思いついたり、可能性を広げたりしてくれます。また時には人生にひらめきを与えてくれます。そして子どもが小さい頃には、親子の絆を楽しく育む手段でもあります。
会話も新しい言葉を習得するのに大切な方法ですが、獲得できる語彙の量は読書の方が優っています。子ども向けの本には、大学教育を受けた大人が会話で使う語彙の2倍近くが使われていることが多いです。
語彙力があると学校の授業の理解力が上がります。読んでいる「言葉の意味」よりも読んでいる「内容」を理解する方に多くの時間を使えるからです。
子どもを「読書好き」に育てるには、小さいうちからたくさん話しかけること、そしてもちろん、たくさん読み聞かせをすることです。
1日20分でもテレビを消して、また就寝前に読み聞かせの時間を作ってください。

次回授業は11月14日(火)
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わかば通信 2017年9月号

最大の欲求「安心感」を満たしてあげましょう

子どもの最も強い欲求は「親と一緒にいる時に安心すること」です。
とくに小さなお子さんは、自分がいる環境に敏感です。
ですから安全で愛に満ちた情緒が安定する環境を作ってあげることが大切です。
子どもの脳には、ストレス反応システムがあります。安全な環境にいることでそれが健全に発達し、効果的に機能して、必要に応じてストレスホルモンを減らしていくのです。そして学習や理解に必要な神経回路が守られます。
逆に家庭内で激しい対立が起こる環境では、ストレス反応システムが損なわれ、常に警戒態勢をとるか、ストレスへの反応が鈍くなりすぎるかのどちらかになります。
安心・安全な環境でこそ、脳は成長していくのです。

次回授業は10月10日(火)
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わかば通信 2017年7月号

幼児教育って!

幼児教育、早期教育というと、すぐに小学校の「お受験」を連想される方も多いようです。しかし幼児教育は決して小学校受験のためにあるものではありません。
子どもたちが年齢相応の考え方を身につけ、より良く生きるための下地を作るもので、小学校に入って集団の中で行動し、授業を理解する力をつけるためのものなのです。
子どもは生まれてから寝返りをし、ハイハイができるようになり、立ち、歩いたり走ったりできるようになります。身体は目に見えて少しずつですが成長していきます。
知能も同じなのです。目に見えなくても日々伸びているのです。
意識的に働きかけることで伸びていく知能に手を添え方向を示していくものです。
自然の成長を見守りながら、まだ知らないことと、できないことをほんの少しずつ負荷をかけて知らせていく、経験させていくことで、子どもは目を見張るほどの成長をするものです。それは将来、小学生、中学生、高校生へ…と進んでいく過程で大きな力となって子どもの将来を輝かせるのです。

次回授業は9月12日(火)
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わかば通信 2017年6月号

親の働きかけで「遊び」が「学習」に

幼児期のお子さんは、日々さまざまなことに出会い刺激を受けています。
これらの経験がすぐに、小学校からはじまる学習につながる基礎学習になるのではありません。子どもは遊びを通してさまざまな発見をします。
しかし、それは残念ながら見えているだけなのです。例えばいくつかのミニカーを並べて遊んでいたとします。その時偶然同じ台数で2つの列ができたとしても、子どもは「きちんと並んだ」としか考えないかもしれません。このとき「ミニカーのかたまりを2つに分けることができた」と気づかせてあげることが大切なのです。
「2つに分けれたね」。さらに数を増やして「いくつずつに分かれた?」「今度は3つに分けてみようか」などと声をかけ、子どもが考えて取り組む状態をつくってあげることで基礎学力になるのです。
毎日出会う刺激に、親がちょっとした意識付けをしていくことで子どもは心にとめ、勉強につながる多くのことを発見していくのです。

次回授業は7月11日(火)
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わかば通信 2017年5月号

指先を使いましょう

指先を使って細かい作業をすることで、脳が刺激され知能が発達することは広く知られています。たとえば将棋や囲碁など、最近は同じルールでパソコンなどを使っても遊べますが、この場合だと脳の一部しか活動しないのに対し、実物のコマを動かしながら遊ぶともっと広い範囲で脳が活動することがわかっています。
脳の発達に手先を使うことが欠かせないのは、こうした理由があるからです。幼児期にはまだ手先を自由自在に使うことができません。でも親の手を借りずにボタンをとめたがったり、時間がかかっても靴を自分で履きたがったりします。どうしても時間がかかるので親のイライラがつのるのですが、こうした作業が子どもを賢くしてくれるのだと思って、できるだけやらせてあげたいものです。ただ出かけるたびに待ってばかりはいられません。そこで日常動作の練習をしつつ知能の発達を促してくれる遊びをしましょう。特別な道具はいりません。ご家庭にある不要になった洋服のボタンかけ、新聞紙を丸めたり、やぶったりは指先の力をつけるのに大いに役立ちます。

次回授業は6月13日(火)
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